新旧入り混じる東桜エリア
【寺町】
国道153号線を西に越えた東桜2丁目は、城下の南東部に配置された寺町でした。 名古屋城築城の時に街ごと清洲が移された「清洲越し」で、多くのお寺がこの寺町に遷されたそうです。
【東充寺】
東充寺は、へちま薬師とも呼ばれているお寺です。 疝気を病む人にご利益があると言われ、病気平癒を祈願する際は門前の花屋でヘチマを買い、折らないように患部を撫でて寺務所に申し出ると祈願してくれるそうです。 信仰は厚く、いつもたくさんのヘチマが納められています。
【法華寺】
南東部には浄蓮寺、本要寺、真柳寺、照蓮寺、法華寺がありますが、その中で日蓮宗法華寺には織田信長を言葉で納得させた傑僧がいたという話が残っています。 1579年、信長の命によって安土宗論が行われました。安土宗論とは京都などで勃発していた法華一揆に対し、その勢力の鎮圧を目的に法華宗と日蓮宗に宗論を行わせたものです。 信長は頻繁に他宗と衝突していた日蓮宗を抑えようと、日蓮宗を宗門破却にしようとしたのですが、法華寺5世日陽が理を尽くして信長を説得し、日蓮宗の安泰を果たしたそうです。
【布池カトリック教会】
布池カトリック教会の大聖堂は1962年に竣工されたもので、鉄筋コンクリート地下1階地上3階のゴシック様式となっています。 名古屋教区司教座聖堂とも呼ばれ、カトリック名古屋教区の中心となる教会です。 毎週日曜には鐘が鳴らされ、ミサが行われています。 青い空に2本の塔が空に伸びる聖堂、その見事な姿は一見の価値ありでしょう。
【名古屋芸術創造センター】
教会から西の国道153号線沿いに名古屋市芸術創造センターがあります。 ここは1983年に開館したホールで、席数は640席を誇ります。 また、310平方メートルのリハーサル室もあります。